2020-01-01から1年間の記事一覧
データ分析では思い込みを排除するということは当たり前のことなのですが、いろんな記事や評論を読むと、この当たり前のことができていません。 「勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし」 平戸藩藩主松浦静山の言葉です。野球の野村監督が好んだ言…
アジアの中では、日本の死亡率はフィリピンに次いで2番目に高いという主張が後を絶ちません。アジアといっても正確には東アジア+東南アジアなんですが、多くの人はアジアと言っちゃってます。 が、先の記事に書いたように年齢調整せずに死亡率を比較するの…
Worldmeterの5月26日の各国データと高齢化率を用いて、年齢調整死亡率を計算しました。 ・計算方法とその検証はひとつ前の記事に書いています。 ・人口100万人以上の国に限定しています。 ・アジアでは日本の死亡率が高いという主張がたくさん見られる…
日本の死亡率は東+東南アジアの中では二番目に高いということが政府を批判する文脈でよく主張されています。しかし、これは誤りです。COVID-19は年齢が高いほど死に至る率が高くなります。そのため、死亡率は高齢化が進行した国では自然と高くなってなりま…
感染抑制に成功した国・地域を調べてみました。香港、タイ、日本、オーストラリア、ニュージーランド、中国、スロバキア、韓国、チュニジア、ギリシャ、クロアチア、ノルウェー、イスラエル、スイスが抽出できました。ちなみに、前記は死亡率が低い順に列挙…
2か月近くがたちました。 前回、自粛と休校の効果が見られたと書いたのですが、まるでその記事がフラグになったかのように増加傾向に転じてしまって、己の不明さを反省するばかりです。 一応言い訳をしておくと、前回の記事の時点で、 東京・大阪で3月上旬か…
前回の記事で、毎日の感染判明者数の減少は明確ではないが、それは海外感染者が増えているためではないかということを書きました。その点を確認しました。 厚労省のサイトに載っている事例で海外感染者を数えて、推移を調べました。 その結果です。 期間 感…
この記事では、前半に北欧諸国の感染増加が線形化したことを扱い、後半では活動自粛と一斉休校の効果がいつ現れるかという点についての拙い憶測を書きます。 日本の感染確認数は線形的に増加しています。 これは、現在の西欧諸国とアメリカでみられる指数関…
データを見ていると、フィンランド、デンマーク、ノルウェーで感染者の伸びが鈍化していることに気づきました。スウェーデンはまだ鈍化していないようですが、北欧全体としては、エピデミックが収まりつつあるのでしょうか? ただし、単に土日で検査数が減っ…
自粛要請で、イベントやレジャー施設での集団感染は少なくなりました。一方、家族内感染と院内感染が増えているように思います。前者は防ぎようがありませんが、後者は医療崩壊にもつながりかねませんから、何とかして防がなければなりません。 気になるのは…
人は簡単にデータに騙されます。相関係数が低いのに直感で相関があると思い込んだり、単なる相関を因果関係だと思ってしまうことはその代表です。 新型コロナウイルス肺炎でもデータに騙される実例が多々見受けられます。 最近出回っているのが、縦軸に「感…
WHOから韓国の新型コロナウイルスの集団感染についてこんな発表があったそうです。 WHO「韓国で新型コロナの新規感染減少傾向…心強い兆候」 ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.06 08:48 5 글자 작게글자 크게 世界保健機関(WHO)が韓国の新型コロナ…
今日は、新型コロナウイルス肺炎への対策として検体の移送が気になっていますので、その点を書きます。 本当はここに前置きを書いていたのですが、長くなったので、削除して後ろに回しました。 さて気になっている点なのですが、今後、感染者が数百人を超え…
新型肺炎、日本など4カ国を最も懸念 封じ込めは可能=WHO事務局長 [ジュネーブ 2日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は2日、新型コロナウイルスの感染拡大についてWHOは韓国、イタリア、イラン、日本の情勢を最も懸念してい…