新型コロナ:厚労省の大失敗と接種ペースが170万回超ととんでもない数字かもしれない件

(7/9追記)7/8と7/9の公表データで確認できました。「170万回超かも」というのは杞憂でした。報告遅れの入力数が増加しているため、報告更新数が課題になっている状態でした。実際には140万回前後だと思われます。

 

前の記事に議論を追記しようと思っているんだけど、気にかかることが発生したのでメモ。

まずは、厚労省がいままで医療機関間でのワクチンの融通を認めていなかったという報道。

www.asahi.com

厚生労働省は、接種会場となっている医療機関などでワクチンが余っていれば、別の施設に融通することを認めると通知した。自治体から「ワクチン不足」が指摘されるなか、政府は在庫が偏在しているとみており、その解消を目指す。

 

ファイザー社製のワクチンはこれまで、同社の国内倉庫から専用の冷凍庫を持つ比較的大きな病院などに運び、そこから近隣の診療所などへ配送されてきた。医療機関の間での融通は原則として認められていなかった。厚労省は「認めない理由は特になかったが、ワクチンは本来融通しないものだ」(担当者)としているが、これが原因で一部医療機関に在庫が増えている可能性があるとみた。

 

ということだそうです。

使用数の見込み違いや、余裕をもって在庫を確保しようとする医療機関が出ることは当然予想されることです。なのに今まで融通を認めていなかったというのは大失敗でしょう。仮に理由があったとしても、6月中旬から自治体から様々な情報・要望が寄せられていたのですから、もっと早期に方針転換するべきでした。

しかも、おそらく理由があってのことだと思ったら、「認めないのは特に理由がなかったが」との厚労省担当者の発言で、力が抜けました。

これは厚労省の大失敗だと思います。

 

もう一件、気にかかるのは接種ペースです。政府が平日に公表する接種実績数は、このところ毎日更新数が170万回を超えています。更新数は、その前日の接種実績数から報告遅れの増減数を引いたものとなります。すなわち、自治体が報告遅れを回復するべく入力を頑張れば、更新数は1日の接種実績に報告遅れを回復した数を加えたものになります。一方、接種ペースが速すぎて、頑張っても入力ペースが間に合わず報告遅れが増えれば、更新数は1日の接種実績から報告遅れが増加した数を引いたものになります。

それで、どうも後者ではないかと思えるのです。自治体も体制を改善して入力ペースを速めていると思いますが、100万回で報告遅れが発生していた状態がそんなに急に改善されるとは思いにくい。ということは、170万回では当然報告遅れがもっと積みあがるわけで、なので後者ではないかと思うわけです。

もしかすると、現在の接種ペースは170万超、ひょっとすると190万回に達しているかもしれません。