脱法ハーブが原因の交通事故報道が相次ぐ

たまたま連続しただけなのか、それとも普段から発生していて今まで報道されていなかったのが、池袋の事故で注目されて報道が相次いだのか、どちらなのでしょうね。

「事故前にハーブ吸った」 車で自転車の女性はねた疑い
2014年7月12日 大阪府大津市の会社員(22)

運転の男性「脱法ドラッグ吸った」 タクシーに追突(07/11 11:56)
11日午前8時ごろ、新宿区原町の大久保通りで、信号待ちをしていたタクシーに乗用車が追突しました。けが人はいませんでした。警察官が駆け付けたところ、乗用車を運転していた30代の男性が「バイト終わりに脱法ドラッグを吸った」と話したということです。

脱法ドラッグ:事故相次ぎ、摘発急増
毎日新聞 2014年07月09日 12時26分(最終更新 07月09日 14時30分)
宮城県では8日午後5時40分ごろ、仙台市宮城野区の国道45号交差点で、乗用車が対向車線の右折レーンに停車していたトラックに衝突した。宮城県警仙台東署は、乗用車を運転していた秋田市下北手松崎、無職、<自主削除>容疑者(34)を道交法違反(無免許運転など)容疑で現行犯逮捕した。(中略)
愛知県豊橋市では同日午後11時ごろ、市内三ノ輪町の市道で乗用車が道路脇のガードレールや街路樹に衝突した。愛知県警豊橋署は9日、脱法ハーブとみられる薬物を吸って運転したとして、豊橋市中岩田2、大工、<自主削除>容疑者(28)を道交法(過労運転等の禁止)違反容疑で逮捕。(中略)
東京都板橋区上板橋2では8日午後7時45分ごろ、区内の男性会社員(20)の乗用車が電柱に衝突。

池袋で車暴走し8人死傷 逮捕の男「脱法ハーブを吸った」
2014/6/25 12:46
2014年6月24日19時55分ごろ、東京・JR池袋駅近くで乗用車が歩道に突っ込み、男女7人が重軽傷を負い、20代の女性1人が死亡した。埼玉県吉川市高久、自称飲食店経営(37)。容疑者は「運転前に車内でハーブを吸った」などと供述。

佐賀新聞に参考になる記事がありました。

脱法ドラッグ佐賀県内でも5月に事故
2014年07月12日 11時56分

 脱法ドラッグ使用後に意識障害などで救急搬送される患者が急増していることが11日、厚生労働省研究班の調査で分かった。救命救急センターなど全国の60医療機関に受け入れ患者数を聞いた結果、2012年は469人で、前年の48人から約10倍となった。肝障害など重症例も相次いでおり、乱用の深刻さが浮かび上がった。

 厚労省は警察などと連携し、規制対象の指定薬物以外の成分を含む製品も、薬事法に基づき無承認無許可医薬品として摘発を強化する方針。田村憲久厚生労働相は11日の記者会見で「精神毒性があり、薬事法上問題があるものは対応していく」と述べた。

 研究班は昨年4〜10月、重症患者を受け入れる救命救急センターなど、調査協力への同意が得られた60医療機関を対象に、脱法ドラッグ使用による救急患者の数や症状などを調べた。

 それによると、患者数は06〜09年がゼロだったが、10〜12年の3年間で518人。内訳は10年が1人、11年が48人だったのに対し、12年は469人と急増した。

 年代別では20〜30代が417人と全体の8割を占め、20歳未満も48人いた。32人が搬送前に人や物への暴力行為に及び、7人が交通事故を起こしていた。

 搬送時の症状では頻脈や意識障害、嘔吐(おうと)が多くみられ、点滴などの治療を受けた。腎障害や肝障害、筋細胞が壊れる横紋筋融解症などの症状が出た患者もおり、182人が入院。人工呼吸器が必要なケースもあり、退院まで1週間以上かかった患者が21人いた。回復せず、精神科病院に移った患者も1人いた。

 使用した製品の形状では、「お香」などと称して売られるハーブ(植物片)が86%と最も多く、「バスソルト」など入浴剤名目の粉末が6%、液体が5%と続いた。入手経路が確認できた202人のうち「店舗」が42%で最も多く、「インターネット」は19%だった。

 厚労省は今後、簡易な成分鑑定手法を研究するとともに、海外の薬物情報も積極的に入手し販売や所持が禁止される指定薬物への指定手続き迅速化を目指す。

■県内、5月に事故

 佐賀県警によると、県内で脱法ドラッグとの関連が疑われる交通事故が5月末に1件発生している。車がガードレールに衝突した自損事故で、運転していた男性の言動が不審だったことなどから、薬物の特定など捜査を進めている。また、県薬務課によると、県内ではこれまで脱法ドラッグの販売店は確認できていない。

このブログ記事も参考になります。

http://blogos.com/article/89566/

腰を据えて調べてみたら、大阪府警の管内だけで3か月間に9件とは。もし、全国の警察が同じような取り組みに着手したとすれば、いったいどんな数が報告されることになるのでしょうか。
これまで、気づく機会さえなかった新たな真実を前にして、私はいま衝撃を受けています。